M&Aの買い手のメリットとして、規模の拡大、
マーケットシェアの確保、競争の排除、事業の
多角化が図れます。
7月23日に王子製紙が北越製紙に対し、買収提案を
行い、敵対的買収を画策中ですが、そのメリットは、
1)北越が主力とする新潟工場は、コスト競争力が
国内最高水準といわれ、東日本に工場が少ない
王子にとって大きな魅力がある。
2)新潟工場を手中に収めると、紙の需要の六割を
占める関東圏に、効率的に供給することができる。
3)北越は設備増強で増産する計画があり、王子は
その増産を阻止できれば、製品の値崩れを防ぐ
ことができる。
というのがあげられます。
王子の売上規模は北越の8倍程度で、今回の買収が
うまくいっても規模は飛躍的には拡大しませんが、
日本の製紙会社は王子と日本製紙グループが1兆2千
億円台で売上げを競っていますので、王子の業界での
売上げトップが安泰化するのも確かです。
規模の拡大によって対外的な信用が増すだけでなく、
工場や事務所や研究所の統廃合や、新製品開発の費用も
2社でやるより減らすことができコストダウンにも
役立ちます。
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2006年08月01日
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